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単管足場とくさび緊結式足場の違い ~現場に合わせた“最適な足場”を選ぶ技術~

皆さんこんにちは!

 

石川県輪島市を拠点にプラントの足場仮設工事・設備のメンテナンスを主に行っている

合同会社NANATU、更新担当の富山です。

 

 

 

単管足場とくさび緊結式足場の違い

~現場に合わせた“最適な足場”を選ぶ技術~

プラント現場の足場工事では、作業内容・設備形状・安全性に応じて足場の種類を使い分けることが欠かせません。
中でも代表的なのが、「単管足場」と「くさび緊結式足場(ビケ足場)」です。

どちらも“人が安全に作業できるステージ”を作るための構造ですが、
用途や施工環境によって、それぞれにメリット・デメリットがあります。

今回は、プラント現場で実際にどのように選定されるのか、
その判断の基準を現場の目線で詳しくご紹介します。


🔧 単管足場とは

 

単管足場は、「単管パイプ(鋼管)」と「クランプ(締め具)」を組み合わせて自由に構成する足場です。
鉄パイプ1本1本を現場で加工・組み立てるため、複雑な形状の設備や狭い場所に強いのが特徴です。

🏗 メリット

  • 柔軟性が高く、どんな形状にも対応可能

  • 高さ・角度を自由に調整できる

  • 設備メンテナンスなど“狭小・不規則な空間”に最適

プラントや工場の現場は、配管や機械が入り組んでいるため、
既製品の足場が使えないことも少なくありません。
そんなときこそ単管足場の出番です。

⚠️ デメリット

  • 組立に時間がかかる

  • 経験と技術が必要

  • 構造計算・補強の管理を怠ると危険

職人の“組む技術”がそのまま安全性につながるため、
熟練者の判断と経験がものを言う足場でもあります。


🧱 くさび緊結式足場とは(ビケ足場)

 

くさび緊結式足場は、ハンマー1本で組立・解体ができるシステム足場です。
支柱と水平材をくさびで固定する構造で、早く・安全に・均一な品質で施工できます。

🏗 メリット

  • 組立・解体がスピーディー(時間短縮)

  • 組み上がりが安定しやすく安全性が高い

  • 教育を受けたスタッフなら誰でも均一な施工が可能

建築現場や大規模工事では主流の足場であり、
特に作業スピードとコストの両立が求められる現場に強みを発揮します。

⚠️ デメリット

  • 細かい調整が苦手(高さ・角度の制限あり)

  • 狭小空間や曲線構造には不向き

  • 部材が多いため運搬コストがかさむ

プラント内など、タンク・配管・ダクトが入り組んだ現場では、
くさび緊結式では対応できず、単管が選ばれるケースもあります。


⚙️ 現場での選定基準

 

どの足場を使うかは、現場の形状・作業内容・安全性で決まります。

判断基準 単管足場 くさび緊結式足場
現場の形状 不規則・狭い 四角・直線的
作業内容 メンテナンス・補修 新設・外壁工事
安全性 職人の技量に依存 均一な構造で安定
組立スピード やや遅い 速い
コスト 高め(手間が多い) 低め(効率的)

 

プラント現場では、単管をベースに、部分的にくさび式を併用することも多く、
現場の条件に応じて“最適な足場構成”を設計する技術が求められます。


👷‍♂️ 求職者の方へ

 

足場工事は「現場の安全を支える最前線」。
単管・くさび、それぞれの構造を理解し、使い分けられるようになると、
現場から頼られるプロフェッショナルへと成長できます。

最初は部材の名前を覚えることから始まりますが、
経験を積むうちに“自分の組んだ足場で人が働く”という誇りを感じられる仕事です。

「建物の完成を支えるのは足元から」――
それを体感できるのが、足場職人という仕事の魅力です。


💬 まとめ

 

✅ 単管=自由度と技術力
✅ くさび式=スピードと安全性
✅ 現場に応じて最適な足場を設計する判断力が重要
✅ 経験を積むほど「現場で信頼される存在」に


どんなに立派な建物やプラントも、まずは安全な足場づくりから始まります。
足場職人は、“地上で最も高い場所を支える仕事”――
今日もまた、見えないところで現場の安全を支えています。

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

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