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足場設計の流れ ~図面づくりから安全確認まで、すべては“人を守るため”に~

皆さんこんにちは!

 

石川県輪島市を拠点にプラントの足場仮設工事・設備のメンテナンスを主に行っている

合同会社NANATU、更新担当の富山です。

 

 

 

 

足場設計の流れ

~図面づくりから安全確認まで、すべては“人を守るため”に~

足場工事の現場では、「とりあえず組めばいい」という時代は終わりました。
今では、図面・構造計算・安全基準の確認を徹底した“設計足場”が主流です。

特にプラントの足場は、タンクや配管、鉄骨構造など複雑な形状が多く、
ひとつ間違えば大事故につながる危険もあります。

ここでは、足場設計の流れと、現場で求められる“安全を形にするプロセス”を解説します。


📐 ① 現地調査

 

設計の第一歩は「現場を知ること」。
設計担当や現場監督が実際に現地を確認し、以下をチェックします。

  • 設備の高さ・形状・距離

  • 地盤の強度・傾斜

  • 作業員の動線・車両の進入路

  • 周囲の安全(配管、ケーブル、機械設備の位置)

現場での“目視と感覚”が、後の図面精度を大きく左右します。


📊 ② 図面作成

 

次に行うのが、足場図面の作成
CADを使って、足場の高さ・幅・支柱位置・荷重などを具体的に設計します。

プラント現場では特に、
「狭いスペースにどう足場を立てるか」「設備を避けながらどう支えるか」
といった、ミリ単位の設計力が求められます。

ここで作られた図面が、職人の命綱。
施工現場では図面を見ながら、1本1本の単管・支柱が正確に組み上げられていきます。


🧮 ③ 強度計算

 

足場は人が上るだけではなく、工具・材料など静的荷重+動的荷重がかかります。
そのため、強度計算によって安全性を数値で検証します。

  • 支柱間隔・横架材の強度

  • 荷重限界(1平方メートルあたりの許容重量)

  • 風圧・振動による影響

これらをクリアすることで、**「安全に使える足場」**として認められるのです。


🦺 ④ 安全基準の確認と検査

 

施工前には、安全管理者・監督による事前確認が行われます。
組立中・解体中の落下防止や通路幅の確保、手すり・中桟の有無など、
労働安全衛生規則に基づいた点検を実施。

施工後も「使用開始前点検」を行い、
異常やぐらつきがないことを確認してから作業員が上がります。


👷‍♂️ 求職者の方へ

 

足場の設計・施工は、**安全を“図面でつくる仕事”**です。
一見難しそうに聞こえますが、現場経験を積むことで自然に構造や力の流れが理解できるようになります。

将来的には、職長・現場監督・足場設計士などのキャリアアップも可能。
「組むだけでは終わらない」――
設計から管理まで関われるのが、足場業界の面白さです。

また、足場は工事の最初に入り、最後に撤去する仕事。
現場の全工程を見渡せる立場だからこそ、建設の“全体像”を学ぶことができます。


💬 まとめ

 

✅ 足場設計は「現地調査→図面→強度計算→安全確認」の流れ
✅ プラント現場では特に高精度の設計が求められる
✅ 経験を積めば職長・設計士へのキャリアアップも可能
✅ 足場工事は“安全を支えるものづくり”


足場は、建設の中で最も地味に見えて、最も重要な存在。
人が安心して働ける環境を「設計」という形で支える――
それが、プラント足場の世界です。

今日も職人たちは、図面を片手に現場に立ち、
一段一段、安全という名の土台を積み上げています。

 

 

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

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